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「恋するインテリジェンス」のカップルに夢中

恋するインテリジェンス (バーズコミックス リンクスコレクション) | 丹下 道 | 本 | Amazon.co.jp



著・丹下 道
1巻出版 2014/6/24
現在3巻まで発売中

▼以下Amazonあらすじ引用
某国外務省では「夜の特訓」が秘密裡に行われている。針生は同期の戸堂とその訓練を行うが、あまりの無垢さに暴走してしまい…! ?

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この本を最初に見かけたのはとらのあな池袋店。

働く男かなにかの特集棚が作られていて、そこにおすすめとして置かれていたのが初対面。
まあこのときは買いませんでした。
検索してもらえば多分わかりますが、ちょっと絵柄が耽美系。きっとストーリーはシリアス全開だろうと断念。
それから数ヶ月して購入の機会があり、一巻を手に取ったわけなんですが、すぐに既刊すべて買いました。

まず言いたいのは「Amazonのあらすじ、手抜き過ぎwww」
訴求する気ないよ…。実際に読んでみたら、私としては大変魅力的な話でした。

漫画の題材になっているのが「官僚」
エリート官僚達が繰り広げる恋、仕事、たまにスリル。
登場人物の受攻どちらか、または両方が官僚であることが前提の漫画なので、20代以上の働く男性が多く登場する漫画。
漫画が現在三巻まで発売していますが、長編ではなく短編集のような形式です。よく出てくるカップルもいれば、一度しか出てきていないカップルも居る。また、時間軸が繋がっている所もあれば繋がっていない所もある。
その中でメインのカップリング(といって良い程登場回数が多い)が一巻表紙になっている二人です。

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針生×戸堂
外務省で働く二人の「両思いなんだから早くくっつけよ話」。
所謂「色仕掛け」を使って情報を聞き出したりターゲットとなる人物と接触する…という任務が秘密裏にあり、その任務を行うための「特訓」をするためのペア(挿れる方と挿れられる方)を政府側が設定する。そのペアになった針生と戸堂だけど、新人時代に「特訓」をしたのを最後に二人はお互い出世。
「特訓」ができないのは自分が不甲斐ないせいなのかと内心思いながらも想いを募らせ(そのせいで若干こじらせてる)戸堂と、
最初っからフルスロットルで戸堂大好き危険な任務させねえよな針生が良い具合にぶつかっている感じがします。

針生×戸堂ですが、正式には針生→→→→→→→←←戸堂くらいです。
あとほぼギャグ。そう、ギャグ。
もちろん任務のときはシリアス調だけど…。
なにぶん前述した通りフルスロットルな針生なので、濡れ場がとくにギャグっぽい。鼻血は出すしハートは乱舞するし。
だけどそれがむっっっっっっちゃイイ!!!!!!!
執着系大好きな身としてはもうたまらんと思うのです。
執着攻めお好きな方にはおすすめ。

で。Amazonレビューなどでも色々書かれていて「確かにな!!!!!!」と声を上げてしまったことがあります。
文字がすごく多い!!

デスノートを思い浮かべていただければ多分伝わるかと思います。あんな感じです。
最近のBL本にしては文字が多い。その分文字サイズが小さいので、人によっては読みにくいかも。
とはいえ日頃から小説を読んでいる方からすれば問題はないかと。
私個人的な見解としては、むしろ官僚という職業に対して追加で特殊設定を加えている作品ですから、説明が多いくらいがちょうどいいと思います。
以前の記事でヤクザ物の話はヤクザの名前を借りたライトめな内容かストーリの重さを重視した内容のどちらかになる、って書いたのですが、
あれも一緒で、ようは雰囲気でふわっと物語を作るかしっかり物語の設定を作中で提供するか、だと思うんです。
恋するインテリジェンスがその後者だったというだけの話。
むしろあの絵柄、あのキャラクター、あの特殊設定で前者の「雰囲気で察してくれ」にしてしまっていたら、ここまで好きになっていないから!!!!!!!!!!!!!!!とすごく言いたい。
けしてレビューでそういった事を書いている方を批判するわけではなく。

あれは正直あらすじの内容が薄すぎて、そりゃ購入を悩む人に対して本の推しの部分が伝わんねえよと言わざる終えない…。

この記事もですが、人の書く物ってその人の感情がのってしまうものなので、自分が良いと思ったらその気持ちを伝えたくなってしまうものなんです。最終的に合う合わないは買ってようやくわかるわけで。
それはわかっているのですが、今回私の感情をそのまま伝えるためにはこれを書かなければと思う事があるんです…。
あの…あの…作中に出てくる武笠×深津が最高なんです…。

針生×戸堂の物語と同じ世界観のカップルのお話で、

針生の部下武笠という黒髪長身超金持ちだけどそれを感じさせないデキる男に、例の特訓のためのペアが決まるんです。
それが同期で一番人気の美人系男子深津。
ツンツンツンデレくらいの温度感の彼に武笠は「自分の好みじゃない」と内心辟易。
…なんですが、実は深津は貧乏&童貞で恥ずかしさからツンツンしていただけという、リアルで「んんっ」と声を出してしまったカップリング。

あれはまずい。破壊力がすごい。
初心なタイプが好きらしい武笠にとって、深津は周りに人をはべらせているしちやほやされて遊び慣れて見える(周りに勝手に人が集まっているだけで本人はお金が無いから遊びにいくことはない)
そんな武笠が深津の素性を知ったら、多分ハマらないわけがない。でも現状発売している既刊ではまだ明かされていないんです。
(「特訓」のシミュレーション講座の時間に恥ずかしがる深津を見てフル勃●する武笠のシーンはありましたけど)
もうそれがね、待ち遠しくて仕方ないんです。

なんと今後発売するリンクスで武笠×深津編がスタートするっていうじゃないですか。

ありがとうございますありがとうございます。
今から楽しみです。
恋するインテリジェンスに関しては武笠×深津に心を持ってかれすぎていて、客観的に考えられない。

「面白いよ!!!!!」としかいえないので、それだけ伝えようと思います。

この本を読んでから作者の丹下先生の大ファンになったのですが、どうやら恋するインテリジェンスが初めての商業誌デビューのようです。
二次創作の情報も出てこないので、とにかくリンクス発売を待つばかり。

楽しみにしています。